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「仏の発見」を読む

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五木寛之と梅原猛の対談であります。
どちらも博覧強記で、文学界、学会、芸能界などの知人、友人も
豊富で、話を聞いていて飽きないといった本です。

内容のまじめな感想なり、解説はいろいろネットに落ちてますので
あえてここでは書きません。

面白かったエピソードをメモして置きます。
(両氏ともご存命、ご活躍中ですが個人的メモのため、あえて敬称
は略させていただきます)

仏の発見 (学研M文庫)

五木 寛之,梅原 猛 学研パブリッシング 2012-09-11
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1.

梅原は川端康成と親しかったが、川端が晩年「仏界入りやすく、
魔界入りがたし」という言葉は一休(宗純)の言葉とされるが、それは
本当か調べてくれと、頼まれたことがある。
なぜ、そんなことを知りたいのか解らなかったが、後で考えてみれば、
川端さんは魔界の住人だったのだなと思う。
「眠れる美女」とか「みづうみ」とか魔界の文学です。
(注:魔界というのは、表面を覆っている叙情性の影、根底にある異常な
官能美とかエロスの世界を示しているらしい)
五木:「伊豆の踊り子」でさえもロリコンのような不思議なエロチシズムが
横溢している。

 (「仏界入りやすく~」については、松原泰道の「日のくれぬうち」
   [南無の会辻説法]に詳しい解説がある)

 (川端康成「みずうみ」に関しては、玄侑宗久氏が「みずうみ」という魔界という題で、
「新潮」2004年6月号にエッセイを書いています。

2.
五木
  親鸞の教行信証は
  1)明恵の法然批判から法然を擁護する
  2)真宗の大儀を明らかにする
  3)法然の選択本願念仏集に対する異議申し立て
  の3つの意味合いがある。

3.
梅原
  鎌倉仏教というが、民衆に仏教が広まったのは室町時代。
  能は仏教からきている。室町は宗教の時代である。
  室町時代は、南北朝の戦争があり、全く大義名分のない殺し合い
  があった恐ろしい人殺しの時代だった。
  そんな時代に、あの世への憧れが庶民に浸透した。
  そこから能が起こる。夢幻能は、あの世とこの世を往来する
  幽玄な世界である。

  (私は能については殆ど知識がないので、新鮮な内容だった)

4.
五木:昔様と今様について
  昔様は五七調が多い。叙景とか叙事に向いている。
  たとえば、小諸なる/古城のほとり  は五七。
  今様は情感が入る七五調が多い。
  たとえば、まだ上げ初めし/前髪の  は七五
  歌謡曲は今様の流れ
  たとえば、 あなた変わりは/ないですか は七五

  (なるほど、面白い。)

5.

五木:親鸞の思想は30歳、50歳、70歳、90歳で
  それぞれ違う。

6.
法然は、アッシジのフランチェスコと同時代の人

  (後で調べたら五木寛之の「下山の思想」に詳しいようだ)

下山の思想[Kindle版]

五木寛之 幻冬舎 2013-04-19
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まだまだ色々あるが、気になったときに再読が必要なようだ。
薀蓄とヒントに溢れた対談でありました。
興味ある方は一読をお勧めします。

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