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「日日是好日」...森下典子を読んだ。 - Webのるて

「日日是好日」...森下典子を読んだ。

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Japanese old style house interior design / 和室(わしつ)の内装(ないそう)
Japanese old style house interior design / 和室(わしつ)の内装(ないそう) / TANAKA Juuyoh (田中十洋)


樹木希林が最後に出演した映画の原作ということで、興味を持ったのが
きっかけだが、中々の拾い物であった。

作者は「お茶」を習い始めて25年というが、その間に感じた「お茶」の
魅力を存分に伝えてくれる。
「お茶」の稽古に関する数々のエピソードの中で、特に
第6章 季節を味わうこと
第7章 五感で自然とつながること
第8章 今ここにいること
第12章 自分の内側に耳をすますこと
第13章 雨の日は、雨の音を聴くこと
が心に残った。

作者は、「お茶」を通してインドの最も古い瞑想のひとつである
ヴィバッサーナ瞑想の極意を体得しているのではないか?とも思わせる。
または、「禅」の目指す境地も同じものであろうか。

複雑な「お茶」の作法を理屈で考えるのではなく、体が自然に動く
ようになるまで、ただ繰り返し修練することによって、茶葉の声を聞き、
水の流れ、風の音を味わい自然と一体になる。そのとき、過去を悔やむ
でもなく、未来を思い煩うでもなく、只、「今ここにいる」という境地
に達する。

第12章、第13章に語られている心の動きは、かって中村天風師が天風式
安定打坐法で行っていた一音傾聴瞑想と同じものではないかと思わせる。

又は、「奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき 」 ジル・ボルト テイラー (著)
で語られる、右脳だけで世界を認識するときの世界観に通ずるかとも思われる。

「お茶」の稽古の中では、作者が「なんで?」と聞くと、先生が「なんででも
いいの。いちいち『なぜ?』って聞かれると、わたしも困るのよね。とにかく、
意味なんてわからなくてもいいから、そうするの」と答える場面が出てくるが、
それも、左脳を使わずに右脳で世界を捉える訓練の一環なのだろうと、自分なり
に解釈した。

書棚に置いておきたい本のひとつである。間違いなく。「お茶」をやってみたく
なる。






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